「ナムコジョイスティック マルチ化まとめ」[2010/6/1] ※画像が表示されない場合は再読み込みしてみてください。 改造後のナムコジョイスティック 第一声からだいぶ間が空きましたが、ナムコジョイスティックのマルチ化計画についてレポート。 そもそもこの計画は、複数のジョイスティックを置く場所をなんとかしたい、というのが発端。 各ハード毎にジョイスティックを揃えていたのでは場所を取ってしょうがありません。なにせ、ハードより大きいジョイスティックもざらですからね。ジョイスティックは出っ張りがあるせいで重ね辛いのも地味にうざい。 そこで、1つのジョイスティックを各ハードで使えるようにしてしまおうとマルチ化に取り組んだわけです。 白羽の矢が立ったのは、一番使い慣れていているナムコジョイスティック。 このシンプルなデザインと配色はシックで飽きがこず、実用的なボタン配置とサラッとしたマット仕上げの触り心地は長年使っても不満点無しという凄まじい完成度を誇るアーケードスティックなのです。
さてマルチ化するにあたり、下記のように二通りの方法があるわけですが、 1、各コントローラー基板へ並列で直接繋げる。 2、コントローラー基板へコネクタで付け替えできるようにする。 僕は2を選択。理由は、並列で繋げた際に信号が混合する可能性(?)を危惧したこと。ダイオードで一方通行にしてしまえば解決するのかもしれませんが、とにかく面倒くさそうなので却下。メンテナンスもやり辛そう。2であれば、理屈も簡単で、今後の拡張にも対応できそうということで2に決定。 以下はこの計画を行うにあたり、使用したもの。 ナムコジョイスティック 本体&基板 Wii レトコン基板 DC アーケードスティック基板 SS パッド基板(予定) 360 パッド基板(予定) はんだ関連 そして新たに購入したもの。 電線(ホームセンター) グルーガン(100円ショップ) コネクタ(通販) さて、ここからは実際の作業、なのですが、写真をあまり撮っておらず、文だけの説明が多く見辛いかもしれませんが勘弁願いたいです。 先ず、ナムコJSから基板を剥がす。 ボタンはサンワ製へ換装。 そしてスティック・各ボタンから電線を延ばし、コネクタにまとめます。 これで基本となるスティック本体が完成。 たった3行で書きましたが、慣れてないので3時間かかってますから。 電線の数がスティック8本、ボタンが計20本。グラウンドはスティックとボタンでまとめるとして、計15本をコネクタに接続しました。 電線の被覆剥きが地味に面倒くさいし、はんだする箇所も多くて空気がよどむ。ネコはハンダゴテの熱を嫌がり、しかし作業の邪魔は忘れない。 ボタンへは電線をからめてあるだけ、手抜き。スティックへはファストン端子で。 はんだした箇所とコネクタの根元はグルーガンでがっちがちに固めたんで強度も良さげ。 そんな苦難を乗り越え、なかなか綺麗に完成です。 ナムコジョイスティック側改造完成! こいつですべての機種を扱うかと思うと今までよりもイエローカラーが眩しく輝く。 ちなみにナムコJSのレバーの軸部分は若干短いので、ボールとレバーの間にちょっとだけ異物をかませて高くし、僕の好みに合わせてあります。
さて、次は各ハードへ対応させるため、各コントローラー基板をコネクタ式にします。 やりかたは単純に、各基板の信号とグラウンドから電線を延ばし、コネクタにまとめるだけ。 たった1文で書きましたが、慣れてないので最初の基板は2時間かかってますから。 とりあえず簡単に各基板(コントローラー)で行った作業の説明です。 ※「Wii レトコン」 タツカプを早くやりたいがためにナムコJS基板よりも先に作業を終わらせたもの。 このパッドには連射ボタンとHOMEボタンがあるので、これらも全対応するべくナムコJSのボタンをフル活用。おかげで機能の損失なく対応完了です。 電線を延ばす部分は、接点パターン部分の大きい箇所、LRは線がはんだ付けされていたのでそこを。 さっそくタツカプしてみましたが、GCデジコンに慣れすぎた為、デジコンでやるほうが強い・・・。 でもシューティングはやっぱりスティック! 基板剥き出し -> ケースで保護 ※「PS ナムコJS基板」 元からあるこの基板もコネクタ接続に対応させます。 当初はプレステパッドの基板を使うつもりでしたが、案外基板が小さいのでこのまま使ってしまうことに。 元から電線で接続されていたので、電線のはんだ付けはスムーズに完了。ナムコJS本体とも接続し、今まで通り良好に動くことを確認しました。 元々ジョイスティックの基板なので簡単。もちろんグルーガンでガッチガチ。 ※「DC アーケードスティック基板」 こちらは以前、鉄拳4スティックに組み込んだ基板を流用しました。 鉄拳4スティックは家庭用として文句の無い逸品ですが、さすがにサンワ製ボタンを装着したナムコJSの前ではかすみます。さらにコネクタ式にして基板を外に出すことで、メモリも容易に装着することができるようになりました。 これもナムコJS基板同様、元から電線で基板に繋がってたので簡単。ただ配線ミスをしてしまいかなり混乱してしまいましたが・・・事前の確認が重要! ごちゃごちゃしてて見栄えは悪い。
使用する時は、コネクタでナムコジョイスティック基板と接続!
追記[2011/8/16] と、このように各機種に対応させ、2011年8月時点で、PS、DC、Wii、SS、SFC、FC、MDに対応済み。 XBOX360は難しかったのでコンバーターにて対応させています。コンバーターのページはこちら。
|