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NARUTO-ナルト- 疾風伝 激闘忍者大戦!スペシャル [タカラトミー/エイティング 3D忍者対戦格闘]

激闘忍者大戦SP 激闘忍者大戦SP
(右)キャラ選択画面。42キャラとかなり多めでマイナーキャラがいる反面、人気キャラがいなかったりする。


本シリーズ(以下:激忍)は格ゲーを多数手がけているエイティング制作の3D格闘ゲーム。GCで人気を博してWiiでもシリーズ化され、Wiiの激忍としては4本目。
GCではなんと30万本超という売り上げを誇り、私も2で弟と対戦しまくったものです。しかしWiiのEXシリーズは通して残念な出来だったらしく、売り上げは下降続き。このままフェードアウトかと思われたWiiもそろそろ末期が見えてきた2010年末、スペシャルと銘打って登場したのが本作です。

まず激忍の特徴ですが、とにかく動かしていて楽しく、キャラの外見はもちろん、動きや技もアニメ(+漫画)の雰囲気を丁寧に落とし込んであり、どのキャラも触ってみたくなる出来栄え。特に、原作で見られる「大技での止めを3つの視点(コマ)で描く」という演出も上手く表現しているあたりに原作愛を感じますよ。ただしこれには演出が長いという弊害も(後述)。

ちなみに私の一押しはテマリ。ツンツンしたキャラ&髪型と和服の調和がたまらんのです!ちらちら覗かせる脚も素晴らしく、「なめるんじゃないよ!」から始まり、勝利セリフの「どんなもんだいっ!」で締める。かつてこれほどツボにはまった女性キャラは皆無。アスマとジライヤも捨てがたいのですが、やはりキャラゲーとして楽しむ側面もあるわけで、原作的に好きなキャラを使うのは楽しいものです。


激闘忍者大戦SP 激闘忍者大戦SP
(左)テマリの奥義決めポーズ。凛々しい。ちなみに2Pカラー。
(右)たとえナルトが相手でも勝負に色恋沙汰は関係無い。ヒナタも捨てがたい。


激忍の特徴的なシステムとして、攻撃を受けた直後に背後に回ったり、即座に攻撃に移行する「変わり身」が攻防を奥深いものにしており、一方的な展開の中にも逆転のチャンスが生まれるという読み合いによって、激忍ならではの駆け引きを持たせてあります。
また対戦ゲームで肝となるキャラ間のバランスですが、原作再現、と言えば聞こえは良いですが、原作で強いキャラは本作でも強く、正直バランスはいまいち。
そして本作一番の不満点、それが奥義(超必殺技)ヒット後の強制演出、これがとにかく長い。ミナトにいたっては実測で18秒! いくら原作を再現する為の演出とは言えテンポ悪すぎ。
対戦ゲームとしての需要が大きい本作では対戦ゲーム寄りのスピーディな演出にしてほしかったところですね。

とまぁ不満はあるものの、激忍独自のゲームシステム、ロード皆無、快適なメニュー周り、さらには本作の目玉であるシリーズ初のwi-fi対戦が本作をWii屈指の3D対戦ゲームへと伸し上げています。
しかしながらEXでの悪評がたたってか、現時点で売り上げはシリーズ最低とのこと。なんとか本作で信用を取り戻して続編を出して欲しいと思わせる出来になってますので、ナルトファンのみならず、対戦ゲーム好きなら是非手に取ってもらいたい。
2011年7月現在でも対戦相手には困らない状況からして、なんだかんだで激忍ファンには愛されている模様。 [2011/7/20]


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