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機種別オススメ タイトル 
バテンカイトス 終わらない翼と失われた海 [ナムコ/モノリスソフト/トライクレッシェンド RPG]

バテンカイトス

鮮やかで美麗なグラフィックと、カードによる戦闘システム等が特徴の本作。
まず目を惹くのが、おそらくGCの中でも最高峰の繊細な書き込みと鮮やかな色彩によるグラフィック。また個性的な各種デザインや世界観が本作の独創性を際立たせます。グラフィックが良いのは素直に嬉しいポイント。

そして最大の特徴が戦闘システム。キャラごとにカードでデッキを組み、そのデッキの中から戦闘中にランダムで一定数表示されるカードをターンごとに選択していく、というもの。
カードには1〜9の数字が最大4つ記してあり、その数字を時間制限内にポーカーの役のように選んでいくとコンボが成立。コンボの難易度によってダメージにボーナスが付きます。例えば画像のように順に4枚揃えるとダメージに45%付加され、最終ダメージは145%となります。防御の時も同様の手順。
そしてボーナスが付加されないとダメージが微々たる物であることや、RPGではお約束の様々な効果がカードにはある為、それらを考慮していくと常に素早い判断が求められます。
お察しの通りこのシステムでは雑魚戦でも時間がかかりがちになりますが、そこを考慮してか各ダンジョンの道中はかなり短め。僕が投げ出さずにクリアできたのもこの仕様が大きいです。

バテンカイトス
序盤の絶景ポイント。本作は雲や光の演出が美しい。

バテンカイトス バテンカイトス
戦闘画面、「プライズ」と呼ばれるボーナスが加わり最終的に与えるダメージが増加。

バテンカイトス
今のところの最高ダメージ

上記のように特徴的な戦闘システムが話題の中心になる本作ですが、僕がクリア後に一番印象に残ったのはプレイヤー(以降P)のゲームへの関わり方でした。
本作ではPは主人公に付き添う「精霊」という役割を務めます。精霊は画面には登場せず、主人公は要所でPに話しかけて意見を求め、Pは選択肢でそれに答えます。そういった登場人物との掛け合いを通すことによって、物語に参加しているという感覚がとても強くなるのです。
この演出のおかげで中盤の主人公の行動による驚きや、最後の幕引きの心地よさがよりいっそう大きなものになっているのだと感じました。本作の真の核はこの演出にあると思います。

本作が発表された当時、見た目で期待感・大作感を感じさせてくれる新規のGCオリジナルタイトルはとても貴重な存在でした。バイオやテイルズはマルチ展開を余儀なくされましたが、本作はGCユーザーの特権であり続けるはずです。[09/9/23]

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