なんと本作は、あのスピルバーグ監督が監修したゲームなんですが、映像・ビジュアルが先行しているわけでもなく、純粋にゲームらしい楽しい仕上がりになってます。氏の多彩すぎるエンターテイメント性には本当に驚きです。 タイトルの「ブーム」の意味は「人気・流行」じゃなくて「轟く音」のほうですね。実際、流行は起きませんでした。でもプレイした人の評価は高いんですよ。自分もその評価を見て購入した口です。 ゲーム内容を端的に説明すると、積み上げられたブロックにボールを当てて崩す、これだけ。様々な形で積まれているブロックめがけて、Wiiリモコンでポインティングし、振るようにボールを投げてブロックにぶつけ、いかに少ないボール数で全て崩すか、というもの。 ルールとしては単純ですが、パズル要素も盛り込んであり、どうやって、そして如何に少ないボール数で崩すかを考え抜いたご褒美に破壊の快感がついてくるのでとにかく病み付きになる。 積み木を倒したりして遊んだことがある人は分かると思うんですが、豪快に壊すという行為はすっごい快感なんですよね。ガラガラガッシャーンと崩れたり、ドッジャーンと派手に飛び散ったり、パコーンッと吹っ飛んでいったり、正しく轟いて崩れ るブロックのリアクションがとにかく気持ち良い。 このリアクションを可能にする為に物理演算ソフトまで組み込んであるらしいのですが、要はとにかくこの気持ち良さが追及されているんですよ。闇雲にボールを当ててもそう簡単には崩れてくれないのに、崩せる起点に上手くボールを当てるとあっけないくらいにぺしゃんこになる。 Wiiリモコンを振る強弱でボールの勢いが変わったり、急いで正確な場所に投げないといけなかったりと、プレイヤーの運動スキルもそこそこ問われ、頭と体を程よく使うバランスがまた気持ち良い。
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