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機種別オススメ タイトル 


ガンバード [アトラス/彩京 縦STG]


 ガンバードやストライカーズ1945IIといった初期の彩京STGを繰り返し遊んでしまうのは、STG初級者にもわかりやすいから、だと思うんですよ。ミスした理由がわかりやすい、次プレイで少し先に進める、だから次プレイへのモチベーションが下がらず、トライ&エラーが苦にならない。「クリアできそう、でも要所できっちりコロしにくる」というアーケードゲームのお手本のような難易度調整と、短時間内にメリハリがあるので集中力が続き、繰り返し遊んでしまう魅力があるんですよね。


 本作はシンプルな縦2DSTGながらも、本作ならではの個性的な部分がいくつもあります。キャラによって効果が違うボムと溜め撃ち、金貨(スコアアイテム)を取るタイミングで点数が変化、前半のステージはランダム順(彩京のゲームは大抵この仕様)、等といったルールにより、なかなか飽きにくい作りになっているんですね。

 この中でも特筆すべきは濃いキャラクター陣。魔法少女、ロボット、科学者、中華娘、大工のおやじ、の5人。もちろんそれぞれで性能が違い、自分の趣味や腕に合ったキャラで遊ぶことができる。特に人気なのが魔法少女のマリオン。本作のストーリーは、願いを叶えてくれる魔鏡の欠片を探し求める、というもので、マリオンも例にもれず自らの野望を叶えるべく魔境を探しているのですが、欲望ダダ漏れな性格を全く隠すことなく、その可愛い外見とは裏腹な腹黒キャラが受け、彩京の看板キャラとなっていきました。

 そしてまた敵のライバルポジションの3人組があからさまなドロンボー一味のパロディで、家庭用で追加されたボイスもドロンボー一味と全く同じキャスティング。あのお約束な間の抜けた掛け合いで、緊張感が続くSTGの合間にも良い感じに肩の力を抜かせてくれます。


 アーケードのオリジナルは1994年、その後は移植に恵まれており、サターン、プレステ、同2、スチーム、そして2017年にスイッチ版が発売されました。サターン版以外にはスイッチ版も遊びましたが、総合的にオススメしたいのはおまけ要素沢山のサターン版です。

[2018/4/26]


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