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機種別オススメ タイトル 

ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット [エニックス/ギブロ ADV]

これのCMを覚えてる方いるでしょうか? CMの最後で彼女がこっちに向かってキスするんですよ。それには正直ヒキましたけどね。もちろん買う気はさらさら無かったです。当時は安売りの常連になっちゃってて、メモリーパック付きで980円は見てて忍びなかった。そんな彼女?をメモリーパック目当てで保護してみたわけです。

とりあえず電源ON、するといきなりオープニングで引き込まれてしまいました。重厚な音楽とジブリのようなアニメの演出に敵の存在、そして博士の死に対して「死ぬって、なーに?」と聞いたジョゼットの境遇、これでもう彼女を見放すわけにはいかなくなりましたね。

WPJ2はなにも知らない世間知らずなギジン(ロボットのようなもの)のジョゼットの成長を導くゲームです。プレイヤーは、彼女と常に一緒にいる鳥、バードを介して彼女とコンタクトをとっていきます。
ほんと最初はゴキブリさえ知らず、それを食べてしまう(!)彼女に試行錯誤で教えていく過程がなぜか楽しい。リアクションなどのアニメパターンがとても多く生き生きしてます。2Dならではの暖か味とパターンの多さが彼女をただのデータではなくしてるんですよね。なぜか3Dダンジョン(これはちょっと面倒) や3Dシューティングもあったり飽きない工夫が盛り込まれてますし、ストーリーもある意味王道ですけどメリハリがあって進めたくなるストーリー。

上記のように魅力がありながらなぜ売れなかったのか。掴みづらいシステム等が考えられますが、やはり一番の理由はキャラの見栄えかも。これが今流行りの絵柄なら話題に上ったかもしれませんけど、さすがにこのビジュアルでは…。でもジョゼットはこの絵柄だからこそ素朴な魅力が引き出されていると感じるんですよ。なので、「このゲームの魅力を貫いた」=「売れなかった」ことは必然なのかもしれませんが、あれでこそジョゼットだったと今は思うわけであります。
ちなみに声は日高のり子さん。[06/3/25]


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